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香りは「刀であり、斧でもある」?重盛さと美の“武装術”

People / わたしと香り

FITS you.編集部

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香りは「刀であり、斧でもある」?重盛さと美の“武装術”

気になるあの人を訪ね、“香り”を通して自分を語っていただく連載「People 〜わたしと香り〜」。今回のゲストは、バラエティ番組で活躍しながら、音楽やファッションなどセルフプロデュースの分野でも注目を集める重盛さと美さん。

ご自身でフレグランスをプロデュースするほど“香り”と深いつながりがあるのかと思いきや、「私、人生で香水3つしか使ったことなくて」 と意外な一言が。

「香水が苦手だった」と語る彼女がたどり着いた、ユニークな香りの哲学と、自分を守り、高めるための「武装術」を伺いました。

鼻が良すぎて…人生で使えた香水は、たったの3つ

まずは、重盛さんと香りの出会いについて。

私、そもそも香水が苦手だったんです。鼻がめちゃくちゃ良くて、好き嫌いがすごい激しくて。特に「ザ・香水」みたいな、ムンムンしたやつが苦手で…。

だから、香水って人生で3つしか使ったことがないんですよ。

3つだけ!?それはどんな香水ですか?

面白いのが、全部人からのプレゼントなんです。自分で香水買ったことないはず。中学校の時に初めてお付き合いした方にもらったのが最初で、あとはお兄ちゃんに誕生日にもらったり。

周囲の方は、重盛さんの好みを分かっていらっしゃったんですね。

そうなんです。“香水っぽくない、さりげないやつ”とか、”ムンムンしてないやつ“を選んでくれてました。でも、私がたまにその香水をつけていくと、香水マニアで100個くらい持ってる親友が「それ、どこの?」「香水あんまつけない割につける香水が全部いい」って、いつも褒めてくれてたんです。だから私の好みってセンスいいんだな〜って思ってます(笑)。

ライバルは「懐かしのサイダー」 と「いちごのお菓子」

そんな「香水が苦手」だった重盛さんが、ご自身でプロデュースするというのは、周囲も驚かれたのでは?

まさに、その香水マニアの親友に「私が香水プロデュースする」って言ったら、「これだけ好みが狭い人が作り上げられるのか」って、すっごいびっくりされました(笑)。

だからもう、「自分が歴代つけていた香水を超える」っていう気持ちで作りました。そのマニアの友達にも毎回打ち合わせについてきてもらって、「この人をうならせることができたら、いい香水ができるはず!」って。

プロデュースする上で、こだわった「香り」のイメージは?

私がいい香りと思う香りって、大体「みなさんも知っているあの有名なサイダーを開けた時の香り」なんです。あれが人生で1番幸せな香りだと思ってて、それをライバルに設定して作りました。

あと、「とある嘘っぽいいちご味のお菓子を開けたときに感じるときめき」も好きで(笑)。

なんか、“高級な香水”っていうより、「どこかで嗅いだことがあるし、一生鼻の近くに置かれてても大丈夫な香り」。そういう、香水が苦手な人でも「何このいい香りは!」ってなるような、“幸せな香り”を作ったつもりです。

重盛さんプロデュースの『ANGEL CLUB』は全3種類。それぞれの特徴は?

BLUEはサイダー漬けにされた天使が、自分の前をすごいスピードで走り去っていくような香り。誰にも流されない独走感があるから、嫌なこととかを振り切って、自分の心にピュアにいたい人につけてほしい。

PINKは1回嗅ぐと頭からも心からも離れない、カリスマ性のある香りです。デートとかプレゼンとか、 “カマしてやりたい日”につけてもらえれば、わがままが通りやすくなると思う!

BLACKは一番使いやすい香りで、優しさたっぷり。でも、朝つけたら夕方には女豹が出てくるんです! 夜に向かって魅力マシマシになる不思議な香りです。

3種類ともアルコールフリーなのが真っ先にこだわったポイント。私自身がアルコール過敏症で香水を毎日つけられなかったので、アルコールが苦手な方でも毎日楽しめる香水を作りたかったんです。つける人の人生が楽しくなればいいなと思って一生懸命作りました!

ファンと接するときは、優しい香り

普段、香りはどんなシーンで使われますか?

お仕事で、ファンと会うときは必ずつけますね。ファンイベントとかで、出待ちしてくれている方々が見えたら必ず。いい香りをつけるだけで「芸能人だ!」みたいに思ってもらえるので(笑)。そういう時は、「優しい子だよ〜!」「爽やかだよ〜!」みたいな感じが伝わるように、『ANGEL CLUB』のBLUEか、それに近い爽やかな香りをまといます。

では、テレビのお仕事のときは?

タレントとしてテレビの収録に出るときは、あえてPINKをつけてます。こっちはちょっと”癖のある香り”なので、香りから「癖あるな」って思ってもらえてたら楽かなって。キャラの調整みたいな(笑)。

プライベートではいかがですか?

仲の良い友達とのご飯会とかはつけないんですけど、「友達ともう1人知らない誰かがいる時」は、もう絶対つけていきます。なんていうか…「防御」じゃないけど(笑)。「よそ行きな感じ」で、あえて一枚壁を作り距離感を伺うために武装していくんです。

最後に、重盛さんにとって、香りとは?

私にとって香りとは…「刀でもあり、斧でもある」! 「よし行くぞ」って攻撃に出て無双もできるし、「こっから入ってこないでほしい」って自分を守るために隠れることもできる。…あれ? 間違えました(笑)。斧じゃなくて盾。「刀でもあり、盾でもある」です!

タレント・アーティスト

重盛 さと美

タレント、アーティスト。バラエティ番組で活躍しながら、音楽やファッションなどセルフプロデュースの分野でも注目を集める。2024年10月ラスト写真集『ANGEL』を発売。

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